簡単レシピの書き方|選ばれるコツと「あざとテク」をプロの編集者が解説!

料理レシピの書き方レシピ

「簡単レシピ」と検索すると、たくさんのレシピが出てきますが、みなさんは何を基準に選んでいますか? 

たとえば「肉じゃがを、簡単に作る方法が知りたいな」と思ったとします。AとBのレシピがあったら、ぱっと見で、どちらを選びますか? 

Bのほうが、すっきりとしていて「簡単そう」に見えませんか? AとBはどちらも同じ材料を使い、手順も同じです。ただ、レシピの書き方だけが異なるだけです。それなのに、「選ばれる or 選ばれない」差を生んでしまいます。

「簡単さ」を売りにした料理本を作るとき、私がレシピの見せ方で頭を一番ひねっていたのがココです! ちょっと「あざとい」テクニックもいろいろ開発しました(笑)。

そこで今回は、「簡単さ」がきちんと伝わり、「選ばれる」レシピになるための、ちょっとしたコツをまとめてみたいと思います! 料理レシピをサイトなどに書かれる方の、参考になるとうれしいです♪

材料欄は、行数をできるだけ減らす

「簡単レシピ」を検索している人は、「忙しい」「めんどう」「料理が苦手」など、さまざまな理由で「手間をかけたくない」と思っています。だから、そろえる材料が少ないほど、うれしい! 材料が少なければ、切ったり下ごしらえする手間も減るので一石二鳥♪

そこで、材料欄の行数をできるだけ減らし、簡単そうに見せるテクニックを3つ、ご紹介します!

①主材料は「3個以内」にしぼる

まずおすすめしたいのは、肉や魚、野菜などの主材料は「3個まで」と決めておくこと! このルールひとつあるだけで、材料欄がぐっとシンプルになります。調味料やトッピングは数えません(3個のうちに入れません)。

困るのが、具の種類を多く入れたい料理。たとえば「八宝菜」や「ラタトゥイユ」です。私は「簡単レシピ」本を作る際には、これらの料理は入れないようにしていました(笑)。

例えば冒頭に出てきた「肉じゃが」レシピをより簡単そうにする場合は、肉とじゃがいもはマストですが、私ならにんじんor玉ねぎにしぼります。しらたきは入れるのをやめちゃいます。

「でもいろどりに、どうしても絹さやを入れたい!」というときは、究極「あざとい」テクニックですが、材料欄には書かず、作り方の最後や欄外で「あれば、絹さやも加えてさっとゆでる」などと入れます。この「あれば」作戦、書籍ではよく使われる裏ワザです。←ズルい!

材料を3個に絞った結果、材料欄は3行も減りますし、作り方欄の文字数も当然減ります。ますます「簡単そう」なレシピになるというわけです。

ちなみに、どうしても具を色々入れたいときは、「冷凍シーフードミックス」や「ミックス野菜」が便利です。3~4種類の具が入っているのに、材料欄は1個で済みます! これも、便利な「あざとテク」ですよ!

②込み入ったことは「外に出て説明」

簡単なレシピに見せたいときは、材料欄はあくまですっきりと! とにかく行数を増やしたくないので、材料について補足したいことがある場合、※印をつけて欄外で説明するのがおすすめです。

たまに、1個の材料なのに3行くらい使って書いているレシピを見かけます。せっかく親切な説明を入れてくださっているのに、難しそうに見えるうえ、読みづらくなっていてもったいないです!

③調味料は「誰の家にでもあるもの」だけにする

材料欄に、家にない調味料があると「今度作ろう」とスルーされがちです。または、別の調味料で代用されて、伝えたい味が再現されない可能性も。

近所のスーパーにも売っていないような調味料だと、ハードルがあがってしまい「簡単レシピ」として認識されないこともあり得ます。家にあるような調味料で作れる料理のほうが断然「簡単」アピールになると思いますよ!

ただし、ひとつ買えば「味が一発で決まる」的な、簡単レシピのポイントになる調味料なら例外です。「味つけは●●タレひとつだけ!」など、タイトルでしっかりそのことを書くことをお忘れなく!

「何が簡単か」をハッキリさせて、タイトルまわりで強力アピール!

「簡単」には、いろんな種類がありますよね! 例えば……
 ・時短(短い時間で作れる)
 ・材料数が少ない
 ・作り方の工程(プロセス)が少ない
 ・火を使わない(レンジ調理も含む)
 ・包丁、鍋などの器具を使わないで済む
 ・後始末が面倒な油の量を減らせるor使わない

などです。

「簡単さ」をひと目でわかってもらうためには、紹介するレシピの「何が簡単か」をぱっと見で伝わるように工夫したほうがいいです! 例えば、

●タイトルに入れる
    例)「焼き時間たった5分の~」「材料2つで作れる~」「3行レシピ」
●タイトル周辺、写真上などにアイコンや文字を入れる
    例)「5分で完成!」「材料2つのみ」などの文字を入れる
      アイコンを作って目につく場所に配置

アイコンを作るのは少し手間ですが、確実に目を引くので効果抜群です♪

「作り方」のプロセスが減る! ウルトラ「あざとテク」あります

「簡単レシピ」なのにプロセスが多いと、やる気なくしませんか? できれば3プロセスくらいにしたいもの。

「作り方」欄の文字数を減らす「あざとテク」として私がよく使うのが、「準備」欄を作ることです。

料理を作るときに必ず必要な「準備」=「材料の下ごしらえ」のことです。肉・魚・野菜を切る、調味料を混ぜ合わせる、缶詰の水けをきる、あくを抜く、などの作業。これだけで「作り方」の1つの項目が必要になり、数行使ってしまいます。特に、長い名前の材料名だと大変!

そこで、「簡単レシピ」に見せたいときは、材料欄のあとに「準備」(もしくは下ごしらえ)の欄を作ると、この問題を解決できます。例えばこんな感じです。

←これはスペースの都合上、準備欄が一番上にあるように見えますが…
材料→準備→作り方の流れで配置すると、手順的に追いやすくて親切です!

準備欄を作ったことで、「作り方」が4→3プロセスに減りました! 料理初心者にとっては、最初に下ごしらえをまとめてやっておけるので、作りやすくなるというメリットもあります。

さらに、準備欄の文字色を変更して、全体のレシピの文字(黒字)が少なくなったような錯覚を誘う「あざと」テクニックを織り込みました(笑)。最初のレシピAと並べてみると、かなり「簡単そう」になったと思いませんか?

【おまけ】
実はもっと、文字数を減らすテクニックがあります。一般的にはAなどでまとめるのは調味料なのですが、主材料もまとめてしまう、という方法です。

準備欄や「作り方」でいちいち野菜の名前を書かなくていいので、文字数が減らせます! ただ、このやり方には抵抗を感じる方や「Aとか言われるより、野菜の名前書いてもらったほうがわかりやすい」という方もいらっしゃるので、好き好きですかね……。

←短くなった「準備」欄にご注目!
同じ切り方をする材料を「A」でまとめたため、「じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、しらたき」と書かなくて済みました♪
19文字→1文字に省略成功!

まとめ 「簡単レシピ」が「実は難しい」理由とは?

簡単レシピほど「文字数を減らしたい=省略しがち」になるため、実はある程度料理ができる人向けのレシピになりがちです。料理初心者の読者にとっては、「簡単レシピ」ほど難しいかもしれません!

料理ができる人向けなのか、初心者向けなのかによって、「どこまで丁寧に書く必要があるか」が決まると思います。「わかりやすさ」と「簡単そう」のバランスをどうするかは、悩みどころです。

……やっぱり、「簡単レシピ」って難しいですね。ご紹介した「あざと」テクニックも利用しながら、がんばってください!

▼あわせて読みたい(シリーズ第1弾)

料理レシピの書き方|よくある「失敗例」とコツをプロの編集者が解説!

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